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横浜アリーナで開催されたK1GP決勝トーナメント。 今年こそ初優勝を狙う番長バンナは、初戦で218センチの大巨人チェ・ホンマンと激突。 バンナはライオンのごとく襲いかかるが、ホンマンのジャブはやはりストレート級の威力だ。 しかし、バンナのローキックは速くて重い。効いている。3R。今年こそ。バンナが攻める。バンナのパンチがホンマンの顔面に届いた。連打が入る。連打連打。試合終了。 3―0でバンナの判定勝ち。ホンマンはバンナと握手を交わさない。ショックが顔に出ていた。 前人未到の3連覇を狙うセーム・シュルトは、グラウベ・フェイトーザと対戦。2R。グラウベの左ハイキックにシュルトがグラッと来る。チャンスか。しかしシュルトは冷静に前蹴り、パンチ、膝と攻めまくり、3―0の判定勝ち。次に駒を進めた。 レミー・ボンヤスキーは、ゴールデンボーイ・バダハリと激しい乱打戦。バダハリは強い。 しかし決め手はレミーのローキックだ。バダハリの動きを止めるローキック。この試合も判定でレミーが勝利した。2―0だ。 暴君ピーター・アーツが帰って来た。唯一の日本人選手・澤屋敷純一が挑む。だが、1Rいきなり右ハイキック! ダウン。カウント9で何とか立ち上がったが、アーツが一気に来る。澤屋敷は一発に懸ける。バンナを倒したカウンターは出るか。しかしその前にアーツの右ストレート顔面…TKO! 強過ぎる。 準決勝。 セーム・シュルト対ジェロム・レ・バンナ。 バンナは猛然と襲いかかる。パンチで行く。シュルトも負けずに膝を出す。 1R。バンナの激しい攻撃にシュルトが下がる。クリンチが多い。シュルト苦戦か。今年こそバンナか。 ところが、シュルトの膝が顔面に入った。バンナ後退。そこをシュルトがパンチで倒しに行くがゴングに救われた。 2R。バンナはなぜか足をひきずっている。それでもシュルトの顔にパンチを当てる。しかしローキック一発でダウンするバンナ。おかしい。 立ち上がるバンナ。足がおかしい。白いタオルが投げ込まれた。まさか! 勝利の女神に見捨てられた男。どうしても優勝できない。 ピーター・アーツ対レミー・ボンヤスキー。 何と初対決。アーツの目に見えない重圧が、レミーを金縛りにする。レフェリーが何度もレミーの消極的なファイトを注意する。珍しい場面だ。 ゲスト解説の魔裟斗の話だと、1Rのアーツのローキック。レミーが倒れたがスリップ扱い。しかしこのローキックが相当効いていたと。 ファイターだからわかることがある。 アーツが3―0の判定勝ちで、レミーを破った。 いよいよ決勝。 セーム・シュルト対ピーター・アーツ。 シュルトのK1史上初となる3連覇か。それともアーツの4度目の優勝となるか。 大記録が賭けられた大一番。裁くレフェリーは角田信朗だ。 ゴング。アーツはシュルトに判定だが勝ったことがある。積極的に行く。強気で攻めるピーター・アーツ。シュルトがアーツの顔面に左ストレート。態勢崩れた。アーツがダウン。立てない。10数えるまでもなくTKO! 2007年もやはり、セーム・シュルト! 3連覇。史上初。アーツはパンチのダメージよりも倒れるときに脚を負傷してしまった。 無念のアクシデントだった。 シュルトはマイクを持つと、大喜びでしゃべりまくった。 サイボーグでも巨神兵でもない。セーム・シュルトは痛みもわかる人間。凄まじい精神力でK1の歴史を変えたのだ。 |
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