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3月20日火曜日。新聞のテレビ欄を見る。日本史上例のない無差別テロ事件が東京で起きた。しかし、テレビ欄にその事件名はない。 戦争もそうだが、その残酷さ、悲惨さを後世に伝えることは、二度と同じ過ちを繰り返さないのが目的である。 世界一治安が良いと言われる国で、無差別テロは起きた。私はあの日、地下鉄にいた。職場が六本木だから、そこを通過する。しかし、人形町で電車は止まり、アナウンスが流れた。そして全員地上に上がった。皆口々に「遅刻じゃねえか」と。何が起きたかわからなかったし、説明も曖昧だった。当然だ。言ったら大パニックになって怪我人が出たかもしれない。 あと10分早く電車に乗っていたら。これを想像しただけで血が沸騰した。生きて地下鉄を出た私のやることは決まっている。犯人を許さないこと。事件を絶対に風化させないこと。 もう一つ。繰り返しテレビの過失を問う。 無差別テロを敢行した狂団の愚劣な幹部どもを、連日のように生出演させて、アイドルにした。人生を奪われた人たちにとって、犯人かもしれない連中がチヤホヤされる姿はどんなものか。 テレビはきょうも、被告人に光を当てる。 |
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