沢里尊の言葉のプロレス

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<<   作成日時 : 2006/12/25 08:14   >>

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パンチパーマとボーズ男が両側から彩の腕をつかんだ。
「来い」
「ちょっと、やだ」
彩は手を振りほどくと、中年男の前に土下座した。
「すいません、この通りです、許してください」
「お嬢ちゃん、ゴメンで済んだらヤクザはいらないよ」
「え?」
蒼白な顔を上げる彩に中年男は言った。
「今さら何驚いてんの。僕が牧師に見えた?」
子分二人が笑った。彩は益々恐怖した。
「ボス。こいつ結構しっかりしてるから、警察に言いますよ」
「言いません」彩は中腰になってパンチに言った。
「言ったっていいんだよ」
「言いません絶対に、理解しましたから」
「君は言うな」中年がしつこい。
「言いません、信じてください」
「お嬢ちゃん。告訴するってことは、僕と一生関わるってことだよ。わかりる?」
また子分が高笑いした。彩は怖さのあまり泣くのを堪えていた。泣かされるのは屈辱過ぎる。
中年は彩の様子を見ると、またタバコを加えた。
「わかったんなら帰っていいよ」
彩は子分二人を見た。睨みつけている。彼女は立ち上がると、玄関まで歩いた。
「失礼します」
部屋を無事に出た。今はそれがすべてだ。

つづく

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コメント(2件)

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彩が助かってよかった! でも悔しい。うう〜悔しい。
アッキー
2006/12/25 08:48
アッキーさん、改めてメリークリスマス!
ヒロインに感情移入していただき、嬉しいです。「悔しい」って言っているのに、嬉しいはないだろうと言われてしまいそうですが。でも、丸腰の庶民が暴力の前に無力なのは悔しいです。意地を張って痛い目に遭ったら、それは勇気とは言わないし。しかし、このままで済む彩ではないと思います。
沢里尊
2006/12/25 22:05

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